Jashの
ポール・マッカートニー、ロンドン公演鑑賞旅行記


 ポール・マッカートニーのロンドン公演を見に行ってきました! 昨年5月のアメリカ、ロス公演・アナハイム公演、11月の東京公演、大阪公演と合計7回もポール・マッカートニーを見たにもかかわらず、懲りずに今年はイギリスまで行きました。正直言って(言わなくても?)バカです(笑)。
 しかし、当日会場ではファンクラブの旅行団を含めて、たくさんの日本から見に来たファンを見かけました(みんな、本当に好きなんだなあ)。当日見に行けなかった方々のためと、自分の旅行の足跡を残すために、ここにポールのコンサート・レポートを含めた旅行記を記します。

 

 

(1) 18th Apr. '03 in London at Earl's Court

イギリス・ロンドン アールズ・コート 1日目

 今回の旅行は3泊5日で、18日早朝に大阪を出発し、ロンドンで3泊して、その間ポールのコンサートを18日、19日の2日間見て、それから大阪へ戻るプランにしました。昨年の「Driving Japan」の時は5公演とも見に行くために1週間会社を休んだので、今回もロンドンへ行くために休暇を取ることはかなり躊躇したのですが、いい上司と職場の人に恵まれ、無事に3日間休暇を取ることができました!

 今回の旅行ではあまりお金をかけたくなかったので、関空出発、ソウル・インチョン空港で乗り換えてロンドン・ヒースロー空港へ行く大韓航空を利用することにしました。1日1便しか飛んでいないので、18日早朝に関空を出発し、ロンドン・ヒースロー空港到着は16:55と、ポールのコンサートが開催される Earl's Court に到着するのに間に合うか冷や冷やしていましたが、無事に18時過ぎに Earl's Court に到着しました。今回ホテルは3日間ともコンサート会場から歩いて2,3分という、かなり利便性がよいところ!

 ホテルに到着すると、先に日本人らしき観光客がチェック・インしていて、その次ぎに私がチェック・インしたのですが、いきなり「Jashさんですよね?」と声を掛けられて、びっくり! どうやら、その方もポールを見るためにここに泊まる予定とのこと。ザ・ビートルズ・クラブでも鑑賞ツアーを組んでいましたが、それ以外にもたくさんの日本人がコンサートに見に来ていたんですね。  

 さて、準備をして早速コンサート会場の Earl's Court Exhibition Centre に到着すると、もう人でいっぱい。事前に日本でチケットを Wayahead で買っていたが、日本を出発する数日前にサイトをチェックすると、アリーナAA R25が売られていたので、チケットを1枚持っているにもかかわらず、もう1枚買ってしまった。最初に買った方のチケットをダフ屋(イギリスではダフ行為は違法でないらしい)に売ろうと思って、「Do you want a ticket?」と声を掛けても、「No!」と断られるばかり。ダフ屋に混じって一般の人に売ろうと思っても「Sorry, I want two tickets」と言われてしまい、チケットを売るのを断念しました・・・。
(1枚75ポンド=約15,000円・・・ もったいなかった・・・)

 時間もなかったので、早速中に入った。建物の入り口ではなく、中のエントランス・ホールに改札口が設けられており、そこでチケットの提示と荷物チェックを受けるシステム。荷物チェックはそれほど厳しくありませんでした。

 最初 Earl's Court のアリーナは横72列なので、25列のチケットを持っている私の席はおそらく右半分の方だろうと思いきや、実は全体は52列しかなく、おかげさまで私はど真ん中の18列目に座ることができました!  Earl's Court は日本のドームの時と違ってステージとアリーナが接近しているので、今回の席はドームの前列2,3列目くらいに相当する席でした! これでいろいろとサインボードのアピールができることになりました!

 中に入って、早速グッズを購入。グッズの中身は昨年のツアーとあまり変更がないですが、もちろんすべて「Back In The World 2003」という文字に変わっています。プログラムが£15、Tシャツ£20、ポスター£10、バッジセット£8、その他帽子やステッカーなどもありました。日本より少し高いかな?

 プログラム「Back In The World 2003」も、もちろん中身が変わっていて、メキシコ公演や日本公演の様子も加わっていました。なんと、かのせんちゃんが写真に写っているではないか! あと、大阪公演の時にタオルを持ってきた女性ファンの話や、金閣寺の住職が「明日のコンサートに行きます」と言ったエピソードなども載っています。

←Tシャツ。一部今までになかったデザインのものがあります
←プログラムには、せんちゃんと大阪公演の時の女性客(1列目?)が登場!
「私が載っている!」という方、是非ご一報下さい。
↑ポスターがかっこいい!

 いよいよコンサート開始。周辺住民への騒音の関係からコンサート開始時間は予定より30分早くなって19:30からという通知がメールで来ていたのですが、実際は19:45頃からプレショーが開始しました。プレショーに登場する人物も「Driving Japan」の時よりも少し異なっており、大魔王みたいな人物が2人登場したりと新たなキャラクターも何人か加わっているようでした。

 プレショーの登場人物が全員ステージでバラバラに回って走り始めると、突然ヘフナーのシルエットがスクリーンに映り、ポールの登場! ここロンドンでもこの瞬間、観客全員が興奮していました!

 この日にポールが演奏した曲は以下のとおり。前回のバーミンガム公演と同じセットリストでした。黄色は日本公演では演奏されなかった曲です。


1. Hello Goodbye
2. Jet
3. All My Loving
4. Getting Better
5. Let Me Roll It / Foxy Lady
6. Lonely Road
7. Your Loving Flame
8. Blackbird
9. Every Night
10. We Can Work It Out 
11. You Never Give Me Your Money / Carry That Weight
12. The Fool On the Hill 
13. Here Today
14. Something
15. Eleanor Rigby
16. Here There and Everywhere
17. Things We Said Today
18. I've Just Seen A Face
19. Calico Skies
20. Two Of Us
21. Michelle
22. Band On The Run
23. Back In The USSR
24. Let 'Em In
25. My Love
26. She's Leaving Home 
27. Can't Buy Me Love 
28. Birthday
29. Live and Let Die 
30. Let It Be
31. Hey Jude

<Encore 1>
32. The Long And Winding Road
33. Lady Madonna
34. I Saw Her Standing There

<Encore 2>
35. Yesterday
36. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) / The End

 

それでは、今日のコンサートの模様を箇条書きでダイジェストに記述します。

●今日のポールの声は少し枯れ気味。風邪を引いた影響か? MCの時に特にそれが顕著に分かりました。ただ後半になれば声の調子を取り戻してきたようで、60才なのにすごいなと思いました。
●「Let Me Roll It」の後に続いて、「Foxy Lady」を少しだけ演奏。これはシークレット・ショーでも「Honey Hush」の後に演奏していました。
●声の調子からか、「Lonely Road」は下のパートを歌う。終盤のシャウトもキーを落として歌っていました。
●「Blackbird」の歌詞を一部間違えました。その言い訳か、「Every Night」を歌った後に、「歌詞やコードを思い出そうとしている時に、サインボードを挙げられるので、それを読もうとすると間違えるんだ」とMC。(このMCは昨年11月11日の東京ドームでも同じタイミングで言っていました)
●「We Can Work It Out」の前に、お馴染みフェイントギャグあり。「I was walking down the street...」という昨年5月のロス公演と同じ歌。
●「The Fool On The Hill」の前のマッサージ話が復活していました。「When I was in Tokyo,」と言った時に日本人ファンが叫ぶと、相変わらずポールは「Not that time!」と返していました。しかしよほど日本人ファンが目立っていたのか、その後に「Arrested!」ってポールは付け加えていました。
●「Here, There And Everywhere」の後が「Calico Skies」だと思って、例の「PLEASE PLAY CALICO SKIES」のサインボードを挙げると、一応ポールはサインボードに指さしてくれたが、その後前回と同様「Thngs We Said Today」を演奏。
●「Calico Skies」演奏後に、「PLEASE PLAY CALICO SKIES」のサインボードを挙げると、ポールは喜んで2回指さしてくれました! やったね!
なお「Calico Skies」のスクリーンの絵は大阪公演の時と少し違い、ベージュ色の空の絵と滝や川を映したものでした。これはヨーロッパ・ツアー用に改めて作ったものですね。この曲演奏後ポールは「この曲は最新のチャリティー・アルバム『HOPE』に収められているから、気に入ったら買って」と紹介していました。
●「Things We Said Today」「I've Just Seen A Face」「Two Of Us」はバックのスクリーン映像なし。やはり、急遽演奏された曲なんですね。
●「Two Of Us」はポールが下のパート、上のパートはドラムのエイブが歌っていました。エンディングの口笛もエイブ。キーボードのウィックスもアコギを弾いていました。
●「Michelle」演奏前のMCで、ジョンとの昔話をするときに、ジョンが「Black Polo Neck Sweater」を着ていたと言うと、何故か観客から叫び声が。それに反応して、ポールは「何故ジョンの服装で叫ぶんだ?」と言っていました。
●「Michelle」演奏後ギターを掲げると、コードをマイクに引っかけてしまいました!
●「Something」演奏前にウクレレを取り出してきた時に「Banjo!」と言って観客の笑いを誘う。さらに、ジョージがジョージ・フォービスのファンで、ブラックプールに見に行った時に、15人のバンジョー弾きが狭い部屋で演奏していた話を、バンジョーのコードB♭をかき鳴らしながらしていました。
●ここ数日、声の調子の関係で「Maybe I'm Amazed」がカットされていたのでこの曲を演奏して欲しいと思い、「Back In The USSR」演奏後に「REQUEST MAYBE I'M AMAZED」のサインボードを掲げると、ポールは目を凝らして読んでくれたのですが、何の反応もなく全く無視されてしまいました・・・。
●日本人ファンで策略を練っていた「再来日要請キャンペーン」、つまりポールに対して日本公演が素晴らしかったことや再来日を要請することを書いたボードを掲げる作戦、「Hey Jude」のコーラスの時に皆さん実行して頂きました! そうするとポールはすぐに数個のサインボードに気づき、少し涙目になっていました。もちろんこのボードも前のスクリーンに映りました! ポールにアピールできたことは確実です! (あとは次のツアーの可能性とプロモーター、スポンサーの問題か?)
●日本人にとってのこのコンサートのハイライトは最後でした。私が「The End」が終わった後に「OKINI THANKS」と書いたボードを掲げると、ポールはまた指さしてくれて、最後の別れの挨拶として、「We're gonna thank you, fantastic crowd! London, we love you. See you next time. Happy Easter, Okini!」と発言! ついにポールからロンドンで「おおきに!」の言葉が出ました!
●帰り間際に、ステージに投げ込まれたレコードなど2,3個にサインをして、ポールは楽屋に帰っていきました。その中には、なんとせんちゃんが含まれていたのでした! 彼は「Driving Rain」のLPジャケットにサインして貰ったようです! おめでとう!

昨年5月のロス公演以上に、日本人ファンとしてアピールできた公演となりました!

今日の公演のセキュリティーチェックは予想以上に厳しく、私から前の2列目の観客は、写真を撮っているのが見つかってしまい、連れ出されてしまってしました。

現地ロンドンのファンは意外と(予想通り?)クール。1曲目「Hello Goodbye」では総立ちになったが、「Lonely Road」からは座りだし、アリーナの右半分はほとんどの人が座っている状態。しかし、「Back In The USSR」でまた総立ちになりました。
私の前にいたファンの方も、ポールにサインボード攻撃を仕掛けていて、「Beatles Fans Forever」 「Macca Scruffs」というボードにポールに指さされていました。

終演後、せんちゃん、宮川さん、PEACEさんなど、日本から来た数人のファンと合流し、Earl's Court 駅周辺で晩ご飯を食べ、今日のコンサートの感想を語り合いました。せんちゃんなんか、もらったサインをチラチラさせていたので、食事する店に入っても、いろいろと声を掛けられていましたね。そして、それぞれ宿泊ホテルに帰っていきました。

 

 

(2) 19th Apr. '03 in London at Earl's Court

イギリス・ロンドン アールズ・コート 2日目

 時差ボケからかなかなか寝付くことが出来ずに、結局コンサートが終了してから夜中の2時から5時までしか眠ることができませんでした。朝起きてホテルで朝食を食べたあと、コンサートまではかなり時間があったので、ロンドンのビートルズゆかりの地を巡ることにしました。

 ということで、かの有名なアビーロードスタジオへ。

↑看板が落書きされているのにはショック! ロンドンは公共の物にあちこちに落書きがありました。 ↑アビーロードの入り口です。 ↑世界一有名な横断歩道。写真に写っているのは私です・・・。
↑アビーロード近くのポールの家(茶色の扉です。現在は三女のステラが所有とのこと)に行ったのですが、なんとガードマンが立っているではないか! 近づくと写真もダメと言われました。どうやら、ポールは今日はここに泊まっているようです。 ↑その後、Baker Streetにある Beatles Store に行きました。中には日本人スタッフもいました。今まであまり見かけないWINGSの79年ツアーのパンフがありました!
↑Marylebone駅。映画「A Hard Day's Night」でビートルズが車を降りるシーンで使われています。 ↑Boston Place。言わずもがな、映画「A Hard Day's Night」のオープニングでの場所です。
↑Soho SquareのMPLのオフィス。 ↑ビートルズ・ファン聖地のうちの1つ、元アップル社本社。1969年のルーフトップ・コンサートが行われたところです。 ↑Piccadilly CircusのTower Recordsのウィンドウには、大きくビートルズ・アンソロジーのDVDが宣伝されていました。

ビートルズゆかりの地めぐりを終えて、早速 Earl's Court へ。Earl's Court に到着してしばらくしてから、何故か最寄り駅の地下鉄 Earl's Court 駅が封鎖されてしまいました。周りの道路に救急車やパトカーが数台駐車していたので、中で何かテロ的な騒ぎがあったのかな? 地下鉄も無事17:30頃に開通。

この日は、「Keith Prowse」というエージェンシーが主催するレセプション付きのVIPパーティーに参加。参加費は£250=約50,000円! 50,000円も払えば、かなりいい席のチケットが期待できるだろうということで、申し込んでしまいました・・・。内容は以下のとおり。

5:30pm : Earl's Court 内の Cromwell Suite というところでシャンパンのレセプション。
 6:00pm : ベジタリアン・フードの豪華ディナー。
 7:30pm : コンサート会場の席へ移動。
 10:40pm : 再び Cromwell Suite に戻って、バーで歓談。
 11:30pm : 終了。

日本で申し込んだ時は、相当なマッカートニー・ファンが申し込んでいるんだろうなと思いきや、現地について案内を受け取って中身を読んでみて、あ、これは勝手が違うな、と初めて気が付いたのでした・・・。これは本当のVIP(といってもイギリスのお金持ち紳士・淑女ですね)の為のパーティーなんだと・・・。
 ということで、気合いを入れて日本から持ってきたネクタイを締め、ジャケットを羽織って参加しました!

Earl's Court に入ると、入り口で荷物検査を受けてから、エレベータに乗って地下に降り、中の長い長い通路を通って、ようやく Cromwell Suite に到着。早速中ではシャンパンやワインを片手に、みんな歓談している。参加者は50人くらいかな? このパーティーにはロンドンで合流した宮川さんとPEACEさんの3人で参加したんですが、僕ら以外に日本人はいませんでした。ちょっと僕ら浮いてしまったかな?

レセプション・パーティーが終わり、中の部屋へ案内。テーブルが20個くらいあり、僕らは17番のテーブルへ案内されたのでした。17番のテーブルには僕らと、ご夫婦が3組。英語が苦手な僕らは当初話しかけることができず、ただ呆然とベジタリアン・フードを食べ、後ろから次々と次がれるワインを飲むばかり。しかし遂に両隣のご夫婦が声を掛けてきてくれて、下手な英語を使いながら会話。僕らの右側に座っていた男性と話をしたのですが、PEACEさんが「I like the album "Flowers In The Dirt"」といっても全く通じず。発音って難しいなあ。この場らしく職業の話になったときに、その男性は「I have the print company.」と言った。おいおい、「I work in..」じゃなくて、「I have...」だよ。奥さんは看護師で、息子さんは医者とのこと。Easterなので1週間ほどの休暇を取り、ロンドンまでこのコンサートを見に来たとのこと。この場らしく、一応名刺交換をしたのですが、こっちは役職も何もないぺーぺーなのが恥ずかしかったです・・・。
 左側に座っていた女性に、例のポールが「Calico Skies」のリクエストに答えてくれた話をすると、「へー。よかったねー。」程度。やっぱ、一般人だわ(笑)。しかし、この旦那さんはロンドン公演を全4回見るとのこと。すごいね。また、昨日のコンサートでポールが日本語の「おおきに!」と言ったこと言うと、かなり驚いていましたね。

そんなこんなで、コンサート開始時間が近づき、席へ。今日はいい席だろうと思いつつも、席はアリーナAA P 10。悪くはないが、昨日、自分でインターネットで取った席の方がいいじゃないか・・・。

ということで、今日は20:00頃にプレショーの開始。演奏曲は以下のとおり。

1. Hello Goodbye
2. Jet
3. All My Loving
4. Getting Better
5. Let Me Roll It / Foxy Lady
6. Lonely Road
7. Your Loving Flame
8. Blackbird
9. Every Night
10. We Can Work It Out 
11. You Never Give Me Your Money / Carry That Weight
12. The Fool On the Hill 
13. Here Today
14. Something
15. Eleanor Rigby
16. Here There and Everywhere
17. I've Just Seen A Face
18. Calico Skies
19. Two Of Us
20. Michelle
21. Band On The Run [slow version] / Band On The Run
22. Back In The USSR
23. Maybe I'm Amazed
24. Let 'Em In
25. My Love
26. She's Leaving Home 
27. Can't Buy Me Love 
28. Birthday
29. Live and Let Die 
30. Let It Be
31. Hey Jude

<Encore 1>
32. The Long And Winding Road
33. Lady Madonna
34. I Saw Her Standing There

<Encore 2>
35. Yesterday
36. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) / The End

「Things We Said Today」がカットされた代わりに、なんと、バーミンガム公演からカットしていた「Maybe I'm Amazed」を演奏! この曲は聴きたかった! 昨日の「REQUEST MAYBE I'M AMAZED」っていうサインボードは気が付いたのに無視されて、もうダメかと思ったけど、演奏してくれました! 今日もサインボード・マジックが通じました! (声の調子が戻ったのでこの曲を復活させたという考えの方が順当かな??)

また、「Band On The Run」はBBCの2チャンネルのコマーシャルで放送されているというスローバージョンから始まって、通常のバージョンに繋ぐというやり方。これが聴けたのもよかったです!

では、今日のコンサートの様子を箇条書きします。

●声の調子が前日に比べてかなりよかった! しかし「Let Me Roll It」は少し苦しそうでした。
●「Lonely Road」は声の調子が復活したのか、しっかりと上のパートを歌っていました。
●「Every Night」を歌った後、歌詞を間違えたわけでもないのに、「歌詞間違えたのはボード見ているから」というMCをしていました。
●「We Can Work It Out」の前にお馴染みフェイント・ギャグあり。
●「You Never Give Me Your Money」の前、マジックピアノが出てきた時にポールが「What is it?」と言うと、観客から「Piano!」と反応があり、ポールは「That's it!! It's a piano he said!!」と答えた。その時に観客から次々と「Rock'n'roll!」という掛け声が飛んでいたのが面白かったですね。
●「You Never Give Me Your Money」は昨日同様、相変わらず替え歌を歌っていました。
●「Two Of Us」の後、アリーナ前列からのポールへの声援が多すぎるためか、ポールは遂に我慢できずに「No thank you! No thank you!」。そしてスタンドの後ろの方をさして「What about them!」と言っていました。
●「Michelle」のMCの時に、前日同様「Black Polo Neck Sweater」で、観客から叫び声が。それに反応してポールは「ここ2,3回の公演で、何故ここで叫び声が上がるんだ? 服に叫んでいるんだぜ!」とMC。
●「Maybe I'm Amazed」の前のギターのブライアンのMCで、ブライアンは写真を撮らずに、「アメリカン・アクセントでごめんなさい」と言って、ホテルかどこかで録音した(?)、ブリティッシュ・アクセントのテープを流す。
●「She's Leaving Home」の前のウィックスのMCでは、「今日はウチの家族が見に来ているんだよ」と発言。
●「Live And Let Die」の前のブライアンのMCで、ブライアンが会場の観客をブロックごとに順番に煽っていました。
●「Hey Jude」の前にポールが「It's a piano!」と言って再び笑いを誘っていました。しかし、歌詞「don't make it bad」を「don't make it sad」と間違えていました。コーラス部分では、「男性だけ」「女性だけ」ではなく、スタンド、アリーナと分けてコーラスをするように促していました。また、前日に引き続き日本人ファンの掲げたボードが前のスクリーンに堂々と映っていました! 「Driving Japan Fantastic」というボードを見て、ポールも終演まで終始「Fantastic!」を連発!

今日もコンサート終演後は会場に「Band On The Run」のスローバージョンが流れていました。

なお、コンサート中にポールの目の前に日の丸の扇子が常にチラチラしていたのが気になったのですが、なんとあのせんちゃんが、最前列のど真ん中に座っていたとのこと。やるねぇ。

僕らは再び Cromwell Suite に戻って、シャンパンのレセプション。開演前の食事会で一緒のテーブルになった方々と再会し、談笑しました。宮川さんは「英語の歌、歌えるじゃないか!」って言われたらしいです。よっぽど僕らの英語がしょぼかったのかな・・・。

コンサート終演したのが11時前で、みんな早々とホテルに引き上げました。この2回の公演、日本公演と同様にまた思い出に残るものになりました! 

(3) 20th Apr. '03 in London

イギリス・ロンドン 3日目

18日、19日の2日間で私が見る予定だったポールの公演は終了。日本への帰国便は21日の晩に出発で、20日、21日はロンドン市内をいろいろと巡ることにしました。ということで、ここからは私の個人的な旅行記になってしまいます。

7年前の学生の時に、「ロンドンに暮らしたい!」という理由だけで約1ヶ月間ホームステイをしたことがあって、今日の午前は、その時にホームステイした家族と7年ぶりの再会をすることにしました。
 ホームステイしていた場所は、地下鉄 Bakerloo Line の Kensal Green 駅のすぐ近く。今考えれば、Marylebone、Baker Streer、Piccadilly Circus もすぐ行けるので、至便な場所だったんですね。
 朝10:30頃にお宅に到着。久々の再会に感動しました! この家庭は継続的に留学生を受けれているということで、今もコロンビア人が住んでいるとのこと。当時4才だったLaurenちゃんは、11才になって、すっかり大きくなってしました。Laurenちゃんに「Do you remember me?」と聞くと、「Yes, I remember Daddy talked with you about the Beatles!」だって。はは、ビートルズ好きの留学生って、印象的だったのかな・・・。ホスト・ファーザーが丁度私と同じ職種ということあって、仕事の話で1時間半ほど盛り上がりました。というか、英語なんかこの時以来使ったことがなかった私にとっては、かなり濃い会話でした・・・。疲れた・・・。
 それから、リビング・ルームに案内されて、ホスト・ファーザーが気を遣ってくれて、なんと「WINGS GREATEST」をかけてくれました! それから、ホスト・ファーザーが学生の頃に買ったというシングル・レコードを取り出して来て、(中には The Jam とか The Police などがいっぱいありました)、その中のWINGSの「Let 'Em In」を「You can have!」と言って、私にくれたのです! これは15才の時に買ったシングルだとのこと。これも思い出になりましたね。(CBSのカバーに収めているなんて、なんて素敵!(笑))

昼からは宮川さんとPEACEさんと合流し、相も変わらずロンドン市内のビートルズゆかりの地めぐり。
(PEACEさんと途中ではぐれてしまいました! PEACEさん、ごめんなさい!)

↑Twickenham Film Studioです。BRの St.Margaretts 駅からすぐです。この壁は映画「A Hard Day's Night」の予告編が収められていた場所ですね。他にも1989年にポールが「夜のヒットスタジオ」に衛星生中継で出演した時に、この建物が映っていました! ↑Twickenham Film Studio の近くのパブ。これは、映画「A Hard Day's Night」でリンゴが迷い込むパブです。
続いて、Chiswick Houseへ。地下鉄 Turnham Green から歩いて20分ほどかかりましたが、ロンドンを訪れるファンの方には是非行って貰いたいところです。プロモ「Paperback Writer」「Rain」の雰囲気がそのまま残っています。

夜は、7年前のロンドン滞在中に知り合った現地在住の日本人の友人と7年ぶりに顔を合わせ、Piccadilly Circus近くの中華街で食事をしました! かなり7年前が懐かしかったです!

(4) 21st Apr. '03 in London

イギリス・ロンドン 4日目

帰国便(ソウル経由で帰国するので、ソウルへの便)は今日の晩の22時出発で、実質的に今日まるまる1日フリーとなっていたので、ロンドン市内の観光と、飽きずにビートルズ関係のゆかりの地の探訪をすることにしました。実は7年前に大概の場所は回ったのですが、どうしてももう一度回りたくなったのです。

朝にせんちゃんやいぬちゅまいとさんと合流し(彼らは22日まで Earl's Court のコンサートを見るらしいです!)、しばらくいろいろ話をした後別れ、単独でロンドン市内を巡りました。

以下、21日に巡った場所の写真と説明です。

↑Wembley Stadiumです。現在工事中とのこと。1985年のライブ・エイドや1986年のプリンシズ・トラストが開催された場所です。 ↑で、これがStadiumの横にあるWembley Arena。1990年のロンドン公演はここで開催されました。その時、ここで12回もコンサートしたんですね!
↑タワーブリッジです。 ↑これはWestminsterに数年前にできた観覧車。1周30分らしいですが、£9もするらしいです。
↑ロンドン観光と言えばここ! BIG BENです。 ↑トラガファルガー広場。
↑ここもポールゆかりの地です。あえて何かは言いませんが(笑)、これを見てわかった方は、かなりのポール・ファンか、ビデオWINGSPANの見過ぎですね(笑)。分かった方、ご一報下さい。 バッキンガム宮殿。無理矢理ポールに結びつけると(笑)、昨年のエリザベス女王王位50周年記念コンサートが開催されたところですね。
↑ロンドンのハードロック・カフェ。1973年にウィングスがサプライズ・ギグをしております。 ↑ロイヤル・アルバート・ホール。「A Day In The Life」の歌詞に出てくるばかりか、ポールも「Standing Stone」の初演、モンセラット・コンサート、リンダ追悼コンサートなどをここで開催していますね。
←Hammar Smith にある Apollo Theater です。この裏の階段が、映画「A Hard Day's Night」の「Can't Buy Me Love」の階段を駆け下りるシーンに使われました。
また、ここでポールは、1973年、1975年、1979年コンサートをしています。
壁に貼ってあったコンサート予定表を見ると、ホール&オーツとか、イエスのライブの予定がありましたね。

ということで、短くも内容の濃かった今回のロンドン旅行。益々ロンドンが自分にとって意味のある場所となりました。日本への帰国までソウル経由で約14時間。疲れからか、帰りの便はずっと眠っていて、眠りが醒め、気が付いたら日本に帰国していたので、まるでこの4日間が夢のように感じました。

 

おまけの音源です!

OKINI :ポールが18日のコンサートの最後に言った「オオキニ」発言です!