「あれっ、ビートルズが犬になっている!?」
ビートルズ最後のアルバム『Let It Be』そっくりのCDジャケットが......。ちがうのはメンバーがジョンやポールではなく、犬なのです。一体どんなアルバムなのだろうか。
タイトルは『dogdays』。CDジャケットは一般公募された愛犬写真をベースにデザインされている。同CDを昨年末から販売している犬グッズサイト「sumainu(スマイヌ)」さんは「愛犬家の間ではビートルズの名盤『Let It Be』を彷彿させるジャケットがうれしいとの評判のようです」と説明。
一方、中身だが、モーツァルトの「キラキラ星変奏曲」、シューマンの「トロイメライ」、ショパンの「犬のワルツ」などクラッシック曲ばかり全10曲を収録。一見ただのクラッシック名曲集なのかと思いきや、そうではない。
よく見てみると、「愛犬への語りかけCD」と書いてある。愛犬家の間で話題となった「犬の十戒」をベースに、飼い主から愛犬への「10のアンサーメッセージ」を新しく書き下ろしたという。CDから音楽を流しながら、犬にそのメッセージを語りかけるというものだ。
「『愛犬と飼い主の心の絆に、新しい習慣の提案』をテーマに開発されたCDです。人にも犬にもやさしいクラッシック曲を音楽家の鳥山雄司氏が選曲。また、麻布大学獣医学部教授の太田光明氏が、犬にやさしい音源を追求しました」(sumainu)。
太田氏の臨床実験によれば、同CDを聴かせたところ、ストレスホルモン「コルチゾール」が下がった犬がいたという。獣医学的にリラックス効果が認められているようだ。
さらに、1曲目と5曲目に、犬がワクワクする高周波帯域の音(人間には聞こえません)を収録しているのも大きな特徴。どんな音なのか聴けないのは残念だが、犬がワクワクする様子を是非見てみたいものだ。
結局、中身はビートルズと直接関係なかったのはちょっと残念。とはいえ、音楽で犬とのコミュニケーションを図りながらリラックスできるCDという試みはおもしろい。続編を期待したい。
そういえば、筆者の飼っている犬はビートルズをよく聴いているが、「Let It Be(あるがまま)」というよりは「わがまま」である。うまく落ちなくてすみません。
Source: excite, 羽石竜示氏