BEAT SOUND NO.13 (2009)―ロック世代のサウンド・マガジン (別冊ステレオサウンド)
季刊化スタート記念号となる最新号は、去る9月9日に全世界で同時発売されたビートルズのリマスターCD(ステレオ・ヴァージョン)の聞きどころを徹底的にフィーチャー。LP時代からビートルズの音楽に接してきた赤岩和美、小林慎一郎、宮子和眞、和田博巳各氏による客観的レビューは、従来CDに慣れ親しんできたリスナーほど楽しんでもらえる内容となっています。この記事はアビイ・ロード・スタジオのアラン・ローズ氏が「iPod想定外」と明言しているリマスタリングCDの仕上がりにスピーカーを介して耳を傾ける際、聞き手の想像力を無限に広げてくれるに違いありません。波形を単に羅列することではけっして見えてこない、リマスタリングの奥深さを感じてもらえると思います。
そして、今号から『Beat Sound』が積極的に提案していくのが、デジタルファイル・ミュージックの世界です。PCや携帯音楽プレーヤーなどに保存されたデジタルファイルを従来のパッケージメディアと同等の音楽ソースと考え、システム構築法を紹介した今回の"入門篇"は、今後の音楽再生の在り方を考えるのに大いに役立つのではないでしょうか。
読者の皆様に支えられながら、『Beat Sound』は2月・5月・8月・11月/年4回発行の季刊誌としてますますパワーアップしていきますので、どうぞご期待ください。