ビートルズ:リマスター盤 計約200万枚以上を受注する記録的ヒット

 ザ・ビートルズの全アルバムを高音質化したリマスター盤CD(全16商品)が9日の発売から約2週間で、計約200万枚以上を受注する記録的ヒットになっている。最新のデジタル技術で再現された迫力あるサウンドは往年の中年ファンに加え、新たな若者ファンも増やしている。

 発売されたのは、87年に最初にCD化された全14枚のアルバムと、各CDをまとめたボックス二つ。最も売れている14枚組みボックス(3万5800円)は多くの店で品切れ中。バラ売りでは「アビイ・ロード」が一番人気という。

 リマスターとは、CD制作の最終段階作業「マスタリング」をやり直すもので、原盤の音量を上げたり音質や音圧を調整する。英国で行われた今回の作業では原音の忠実な再現を目指し、プロジェクト班は主観が入らないよう7人で編成。通常なら1日1曲で進められるのに、全213曲に4年をかけた。班を指揮したアラン・ローズさんは来日時「王冠の修復作業に近い感覚だった。ビートルズ本人がいい音になったと感じてくれるのがゴール」と語ったという。

 発売元のEMIミュージック・ジャパンのマスタリングエンジニア、渡辺昭人さんは「聞き比べれば音の違いは分かる」。写真の画像解像度を上げて色鮮やかにするように、リマスター盤は情報量を高めて音の粒を細かくしているといい、「音全体が伸びて気持ちよく聞こえる。中域の音が充実し、ベースなど楽器の輪郭がはっきりした」と話す。

 愛好する音楽評論家らでつくる「ビートルズ大学」で「学長」を務める宮永正隆さんは「ポール・マッカートニーのベースが躍動しているし、ギターがまろやか」と絶賛。「ビートルズの公式な音が一新されたのは大事件です。数十年かけて聞き込んでいかなければ」と興奮気味に語る。

 購買層の中心は40代男性だが、幅広い層に売れている。EMIの二瓶晋チーフプロデューサーは「同時代で聞いていたのは団塊の60代。後追いファンが40代。若いバンドのルーツとして常に新しいファンが生まれる。ナツメロにならない唯一のアーティスト」と話す。音楽評論家の萩原健太さんは「ビートルズは実験的手法が話題になったが、音楽自体に普遍的な魅力がある。リマスター盤はそれを再認識するきっかけになる」とみる。

 バンド「ずうとるび」で活躍したタレントの山田隆夫さんは「ベートーベンのように受け継がれる音楽です」とボックスを聴くのを楽しみにしている。

Source: 毎日新聞

このブログは、Paul McCartney ポール・マッカートニーやThe Beatles ビートルズ及びその他元ビートルズのメンバー(John Lennon ジョン・レノン, George Harrison ジョージ・ハリスン , Ringo Starr リンゴ・スター )の関連情報をアーカイブしたブログです。彼らの音楽のカバーCD、彼らを扱った雑誌やイベント情報も掲載します。
右のカテゴリー・カラムにあるように、記事をカテゴリー別に内容を整理しています。

携帯サイト
掲示板

Jash's Homepage

ビートルズ・リマスター盤関係

管理者:Jash
Jashのビートルズ日記
mixi(Jash)
twitter(JASHSHOMEPAGE)
JASHのブログ
Youtube(Flying Horses)
Flying Horses


2014年11月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
since 2009.9.11

アーカイブ