ポール・マッカートニー(Paul McCartney)さんの前妻ヘザー・ミルズ(Heather Mills)さん(42)に対し、元ベビーシッターが不当解雇などの損害賠償を求めた裁判の審理が30日、英国南部アシュフォード(Ashford)の裁判所で行われ、ミルズさんは「冷酷」で離婚後に使用人の人生を惨めなものにしたと元ベビーシッターが証言した。
不当解雇や性差別などの損害賠償を求めてミルズさんを訴えたのはサラ・トランブル(Sara Trumble)さん(26)。2004年からミルズさんとマッカートニーさんの娘ベアトリス(Beatrice)ちゃんのベビーシッターとして、週給260ポンド(約3万7000円)で働いていた。トランブルさんは、産休後に契約内容を変更させられたとも主張している。
トランブルさんは、ミルズ夫人がマッカートニーさんに対する不満を口にすることで不快な思いをしたと証言した。
「当時、そう感じていたのは私だけではない。誰も立ち上がろうとしないが、わたしは自分のために闘おうと決心した」
「ミルズさんはマッカートニーさんに対してとても冷たかった。私は当時、ミルズさんを慰め支えていたと信じている」
トランブルさんによれば、ミルズさんは2006年のマッカートニーさんとの離婚後、ごう慢で気難しくなったという。また、ベアトリスちゃんを送り届けたり引き取ったりするためにマッカートニーさんと会う際、ミルズさんの居場所について嘘をつかなければならず気まずい思いをしたことも語った。
トランブルさんはさらに、マッカートニーさんを巻き込みたくはないので説明するのは難しいとしながらも、2008年9月にベビーシッターを辞めた際、マッカートニーさんから1万ポンド(約140万円)を贈られたことも明かした。マッカートニーさんはベアトリスちゃんの世話を一生懸命に頑張ったことに対しお金を贈ったが、最終的に受け取るまでにトランブルさんは何度も断ったという。
トランブルさんは「マッカートニーさんはお金を贈ったことを誰にも知られたくなかった」と語った。
一方のミルズさんはトランブルさんの主張に泣き崩れ、「お金を取るためだけ」に言っていることだと反論。訴えには非常にショックを受けたと語った。
「わたしがいかなる方法でもトランブルさんを差別したり、不当に扱ったとは認めない」
「彼女の訴えに今でもショックを受けているし、ただの使用人ではなく親友だと思っていた人に裏切られたと感じている」
裁判は4月1日に結審する。
Source: AFP